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自動車業界で安定して働ける?将来性の考え方
この記事のポイント
日本の自家用乗用車の保有台数は、ここ数年「減少から横ばい~微減」で推移しており、軽自動車は増加傾向にあります
正直なところ、自動車産業全体ではEVシフトによって2030年までに約30万人の雇用に影響が出ると経済産業省が試算していますが、一方でグリーン経済への転換で世界全体では2400万人の新規雇用が生まれると国際労働機関が報告しており、「仕事が消えるだけではなく、仕事の中身が変わる」という見方が主流です
今日のおさらい:要点3つ
1. 自動車業界全体の市場規模は横ばい~微増、自動車整備・点検ニーズは「車種の多様化・高度化」によりむしろ増えると業界レポートで分析されています
2. よくあるのが、「EVでエンジンがなくなる=整備士はいらなくなる」という極端な不安ですが、国土交通省や専門メディアは「従来の作業は減るが、電気・ソフトウェア・センサー関連の仕事が増える」と説明しており、ITに強い整備士の需要が高まると指摘しています
3. ケースによりますが、「ディーラー整備士」「メーカー・部品メーカー」「カーシェア・モビリティサービス」「EV・バッテリー関連」といった複数のフィールドを視野に入れ、「機械×電気×IT」を学ぶ人ほど、「安定して働き続ける選択肢」を増やせる状況です
この記事の結論
一言で言うと「自動車業界は『なくなる』のではなく、『電動化・自動運転・デジタル化に適応した人ほど安定して働き続けられる業界』」です
最も重要なのは、自動車短期大学・整備系の学校で「エンジン整備だけ」ではなく、「電気自動車・ハイブリッド・自動運転補助・診断機の扱い」など、これから伸びる分野の基礎をしっかり学んでおくことです
失敗しないためには、「安定=一生同じことを続ける」ではなく、「変化を前提に、3~5年ごとにスキルと職場環境をアップデートしていく」働き方をイメージし、今のうちから「変われる準備」をしておくことです
自動車業界の「今」と「これから」
ついついやってしまう「EVで仕事がなくなる検索」と不安のループ
夜、スマホで「自動車業界 将来性」「整備士 EV 仕事なくなる」と検索窓に何度も同じ言葉を打ち込んで、ニュース記事やSNSの予測をスクロールしてしまう。「雇用30万人に影響」「エンジン関連の仕事が減る」といった見出しを読むたびに胸がざわついて、画面を閉じたあとも「今から整備士を目指して大丈夫なのか」と、布団の中で小さく息が漏れる。
それでも不安が消えずに、別のまとめ記事を開いてしまい、結局「明日からどうすればいいのか」までは分からない——そんな夜、増えていないでしょうか。
正直なところ、その感覚はとても自然です。EVシフトに関するレポートでは、経済産業省の試算として「2030年までに自動車関連産業で約30万人の雇用に影響が出る」という数字が示されており、「仕事が減る」という側面は確かに存在します。
一方で、国際労働機関は「グリーン経済への転換により、世界全体で2030年までに約2400万人の新規雇用が生まれる」としており、自動車業界もその一部を担うと分析しています。
つまり、「今のままの仕事」は減る部分があるけれど、「新しい仕事」は確実に増える、というのが全体像です。
数字で見る「需要」と「人手不足」
まず、業界全体のデータを押さえておきましょう。
自動車保有台数
国土交通省などのデータによると、日本の自家用乗用車の保有台数は3800万台前後で横ばい~微減の状態が続いており、軽自動車は増加傾向にあります。「車がゼロになる」未来ではなく、「使い方が変わる(シェア・サブスクなど)」方向に動いていると言えます。
整備業界の人手不足
日本自動車整備振興会連合会の調査では、自動車整備事業者の約50%が「整備士が不足している」と回答し、約9万事業者のうち約4.5万事業所が人手不足という状況です。
別のレポートでは、整備関連従業員数は約55万人で増加傾向、平均年収も約420万円程度に微増している一方、平均年齢47.2歳と高齢化が進んでおり、有効求人倍率は全産業の4倍以上と非常に高い状態だと報告されています。
この数字から分かるのは、「仕事の量」はすぐにはなくならないどころか、人が足りていないという現実です。業界向けの解説でも、「自動車整備士は深刻な人手不足で、需要は非常に高く、売り手市場と言える」と明言されています。
実体験:「EVのニュースで不安になったけど、『仕事の中身が変わる』と聞いてラクになった」話
ある整備士志望の学生(仮にFさん)から聞いた話です。Fさんは自動車短大への進学を考えていましたが、SNSで「EVで整備士はいらなくなる」といった投稿を見て、「今から目指して大丈夫なのかな」と不安になったと言います。
オープンキャンパスでその不安を先生にぶつけたところ、こんな会話になったそうです。
Fさん: 「正直なところ、EVになったら整備士の仕事って減るんじゃないですか?」
先生: 「確かにオイル交換やマフラー・排気系整備の仕事は減る。でも、EVには高電圧バッテリーやモーター、センサー、ソフトウェアの診断といった『新しい整備』が増えるよ」
Fさん: 「じゃあ、将来はどうなっていくんですか?」
先生: 「国土交通省や業界のデータを見ると、『電気や電子に強い整備士』の需要はむしろ増えると考えられている。仕事がなくなるわけじゃなくて、仕事の中身が変わるんだよ」
その話を聞いてFさんは、「実は、『いまある仕事』が全部続くと思っていたから不安だった。『仕事は変わるけど、勉強を続ける人にはむしろチャンスが増える』と言われて、少し安心した」と話していました。
このエピソードは、「安定=変化しない」ではなく、「変化の波の中で必要とされ続ける」という発想の転換が大事だと教えてくれます。
EV・AI時代の「安定した働き方」をつくる考え方
ポイント①:「消える仕事」と「増える仕事」を切り分ける
EVシフトの解説記事では、「EVで消える仕事」と「EVで生まれる仕事」が具体的に整理されています。
減る可能性が高い作業の例
- エンジンのオーバーホール・燃料系統・排気系の整備
- オイル・冷却水など、エンジン周り中心のメンテナンス
増える・重要性が増す作業の例
- 高電圧バッテリーの診断・交換・リサイクル対応
- モーター・インバーター・充電システムの点検
- 各種センサー(レーダー・カメラ)のキャリブレーション
- 自動運転支援システム(ADAS)の点検・ソフトウェア更新
国土交通省や専門メディアも、「EVで従来の整備業務の一部は減るが、専用スキャンツールによる診断や電子制御系の整備業務が増えるため、ITや電気に強い整備士の需要が高まる」と分析しています。
関東工業自動車大学校が行ったアンケートでも、保護者の約35.5%が「需要がさらに増えると思う」、48.2%が「専門性は高まるが需要は現状維持」と回答しており、「整備士という職業自体が不要になる」と考えている人は少数派でした。
つまり、「減る仕事」を悲観的に見るだけでなく、「増える仕事に乗れる準備をする」ことが、安定への近道になります。
ポイント②:「機械だけ」ではなく「機械×電気×IT」を学ぶ
EV・AI時代の整備士像についてのアンケートでは、「電気・電子の知識」(81.8%)、「AI・自動運転技術の理解」(72.7%)が、今後整備士に求められるスキルとして上位に挙がっています。
一方、「従来のエンジン整備」を挙げた割合は20%にとどまり、求められる像が大きくシフトしている様子が分かります。
業界向けのレポートでも、「今後必要とされる整備士は、メカに強いだけでなく、デジタル技術への対応力を持った人材」と繰り返し書かれています。
自動車短大・整備専門学校を選ぶときも、
- EV・ハイブリッド車の実習があるか
- 診断機(スキャンツール)を使った授業がどのくらいあるか
- 自動運転支援システムやセンサーに関する授業があるか
- ICTやデジタル教材を使った授業をしているか
といった点をチェックしておくと、「将来の安定」に直結する学びを選びやすくなります。
実は、国土交通省や自動車メーカーも、整備士育成において「高度化する電子制御技術に対応できる人材育成」を重点テーマに掲げています。
正直なところ、「電気やITが苦手だから避けたい」と思う気持ちは自然ですが、ここを避けるほど、10年後・20年後の選択肢は狭くなってしまいます。
ポイント③:「働き方の選択肢」を早めに知っておく
自動車業界で働くといっても、整備士だけが仕事ではありません。
- ディーラーメカニック・サービスアドバイザー
- サービスエンジニア・フィールドエンジニア
- メーカー・サプライヤーの開発・評価・品質保証
- カーシェア・モビリティサービスの運用・保守
- EVインフラ(充電設備)・バッテリー関連の技術職
など、多様な職種があります。
業界レポートでは、「自動車整備士として技術を身につけた人が、その経験を活かしてフロント・営業・技術サポート・教育・開発などにキャリアチェンジするケースが増えている」と紹介されています。
実体験ベースでも、
- 最初はディーラー整備士として入社
- 数年後、サービスアドバイザーやフロントに転身
- さらに経験を積んでサービスマネージャーやメーカーの技術サポートへ
といったステップを踏む人は珍しくありません。正直なところ、「自動車業界=整備一択」と思い込まず、「整備を入口に業界全体でどうキャリアを作っていくか」を考えた方が、長い目で見て安定につながります。
よくある質問(FAQ)
Q1:自動車業界はこれから縮小していきますか?
A1: 日本の自動車保有台数は横ばい~微減ですが、軽自動車やカーシェアなど新しい形態も含めると、自動車関連市場の規模は大きく急減するとは見られていません。「構造変化しながら続く業界」と考えるのが現実的です。
Q2:EVで整備士の仕事はなくなりますか?
A2: オイル交換やエンジン系作業の一部は減りますが、高電圧バッテリー・モーター・センサー・ソフトウェアの診断など新しい仕事が増えるとされています。仕事は「なくなる」より「中身が変わる」と考えましょう。
Q3:整備士の将来性はある?
A3: 整備士は深刻な人手不足で、約50%の事業所が人手不足と回答しています。EV・自動運転の普及で整備の重要性はむしろ増すとされ、需要は今後も高いと分析されています。
Q4:給与面は安定していますか?
A4: 自動車整備関係の平均年収は約420万円程度で微増傾向にあり、人手不足もあって今後も上昇が期待されると報告されています。ただし、職場や地域によって差が大きいため、職場選びは重要です。
Q5:どんなスキルを身につければ、長く安定して働けますか?
A5: 機械整備の基礎に加え、電気・電子の知識、診断機の扱い、ソフトウェア・通信に関する基本理解が重要とされています。
Q6:自動車業界以外に転職はしやすい?
A6: 機械・電気・制御に関する知識や現場でのトラブルシュート経験は、産業機械・鉄道・建設機械・EVインフラなど他業界でも評価されやすいとされています。
Q7:今から自動車短大に進むのは遅くない?
A7: EV・自動運転化が進む今こそ、新しい技術を前提に学べる世代です。電気・ITを含めたカリキュラムを持つ学校を選べば、むしろ「これから必要とされる整備士」として育つチャンスがあります。
まとめ
自動車業界は、車の保有台数や市場のデータを見る限り、「急激に消える業界」ではなく、「EV・自動運転・デジタル化で仕事の中身が変わりつつも、需要は続く業界」です。
正直なところ、「変わらない安定」を求めると不安は増えます。けれど、「変化する前提で、電気やITを含めて学び続ける整備士・技術者」として自分を育てていけば、自動車業界の中でも外でも、仕事を選べる立場に近づいていきます。
「自動車業界に興味はあるけれど、EVやAIのニュースを見て不安になっている」「それでも、クルマに関わる仕事を諦めたくはない」と感じているなら、EV・電動化を前提にしたカリキュラムを持つ自動車短大や整備専門学校の説明会で、将来性について率直に質問してみてください。
進路を決める前の今だからこそ、「どの学校が『これからの自動車業界』を見据えた学びを用意しているか」を比較しながら、自分が10年後も必要とされるキャリアの土台を、一緒に設計していけます。
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